「日本夜景遺産」認定の珍しい観光列車、今年も運行 快速「ナイトビュー姨捨」

「日本三大車窓」を夜景で楽しめる、「日本夜景遺産」にも認定されている珍しい観光列車が今年も運行されます。

「日本三大車窓」を行く「銀河鉄道」

「日本三大車窓」の風景を、照明を消した車内から楽しめるという一風変わった観光列車「ナイトビュー姨捨(おばすて)」が、今年2016年も運行されることになりました。

 眼下に善光寺平(長野盆地)を望むことができ、古くから「日本三大車窓」のひとつに数えられるJR東日本・篠ノ井線の姨捨駅(長野県千曲市)付近。この場所は、見晴らしの良い日中も良いですが、「夜の車窓を楽しめる」のが大きな特徴です。

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姨捨駅で折り返しを待つ快速「ナイトビュー姨捨」(2014年8月、恵 知仁撮影)。

 私(恵 知仁:鉄道ライター)は、かつてこの快速「ナイトビュー姨捨」に乗車したことがあります。

 快速「ナイトビュー姨捨」は日の暮れた長野駅を発車するとほどなく、善光寺平の端へ到達。そして盆地を抜ける坂道を登っていくと、街の灯りが無数に瞬く善光寺平が車窓左側に登場し、「宝石を撒いたような」という表現がピッタリの「夜景」が眼下に広がります。

 この場所で面白いのは、列車の標高がどんどん上がっていくことです。線路の周囲は暗闇ながら、眼下にはきらめく街の灯り。しかも、列車の標高が上がるにつれ、だんだんと遠く、小さくなっていく街の灯り。まるで宇宙へ向かう「銀河鉄道」のような雰囲気が楽しめます。

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