元在来線最速電車、伊豆でのんびり列車に JR東日本「IZU CRAILE」登場

かつて在来線で最も速かった電車が、伊豆の海などを眺めながら「あえてゆっくり行く」観光列車へ生まれ変わります。沿線の味覚を楽しめるサービス、また海を満喫できる座席、おしゃべりを堪能できる座席など、4両編成それぞれ個性をもった車両が特徴です。

「ビューポイント」で徐行や一時停車も

 JR東日本は2016年4月20日(水)、今夏7月16日(土)にデビュー予定の新しい観光列車「IZU CRAILE(伊豆クレイル)」を報道陣へ公開しました。

 コンセプトは「伊豆の景色を眺めながら『食』と『お酒』、『会話』を楽しむリゾート列車」で、特に女性を意識。外観デザインにも「柔らかさ・女性らしさ」が取り入れられ、伊豆ゆかりの「桜」や「海風」「さざ波」をピンクゴールドのラインで描くことにより、「エレガントな大人のリゾート」を表現したといいます。

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2016年7月に小田原~伊豆急下田間でデビュー予定の651系「IZU CRAILE(伊豆クレイル)」(2016年4月20日、恵 知仁撮影)。

 運行は小田原(神奈川県小田原市)~伊豆急下田(静岡県下田市)間で行われ、途中、相模湾が車窓に見渡せる東海道本線・根府川駅付近(小田原市)と、伊豆七島の眺望を楽しめる伊豆急行線・伊豆熱川~伊豆稲取間(静岡県東伊豆町)の「ビューポイント」で、徐行運転や一時停車を実施。乗客に伊豆の景色と車内で提供されるその味覚、同行者との会話を楽しんでもらいながら、「あえてゆっくり行く」のがこの列車の大きな特徴です。

 ちなみに「CRAILE」は、イタリア語の「Cresciuto」と英語の「train」などを組み合わせた造語で、「大人に適した列車」という意味。「RAIL」が入っているのもポイントです。

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