護衛艦の居住区「個室化」「ネット使える」は急務!? 安全保障に直結するこれだけの理由 「任務から戻ったら浮気されてて…」
防衛省が公開した予算案で、護衛艦の寝室をカプセルベッド化すると明記しました。この装備、実は“世界初”かもしれません。なぜこのような改善に踏み切ったのでしょうか。
結婚相手に逃げられ親に土下座された自衛官
令和7年度予算案には、艦艇内にWi-Fi通信機を設置してインターネット回線などが使用できるようにするとともに、洋上でも民間回線にアクセスできるよう、商用の低軌道衛星通信機材を自衛艦に搭載するための経費も計上されています。
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現代の自衛艦は日本近海のみで活動するのではなく、前述したソマリア・アデン湾での海賊対処やインド太平洋派遣訓練などにも参加しており、航海期間が以前より長くなっています。
これはとある現職海上自衛官から聞いた話ですが、艦艇乗組員が海外での長い航海期間中、なかなか連絡することができず、それだけが理由ではないのでしょうが奥さんが浮気相手と駆け落ちしてしまったという事例があるそうです。そのときは航海を終えた隊員の方が航海を終えて帰宅して、自宅のドアを空けたら、奥さんのご両親が土下座をしていたといいます。
ここまで極端な例はそう多くないと思いたいのですが、これまでの艦艇勤務では、海上でネットが通じず、地上なら日常的にできるメールでのやり取りすら困難な状況でした。それが障害となり、離婚したり、彼や彼女と別れてしまったりという話はよく耳にします。
海上自衛隊では、2027年までに自衛の艦艇の9割で、洋上でも日本本国との通信をできるよう、ネットワーク環境の整備を進めています。
メールでのやり取りができることが、どの程度このような話の発生を防ぐことができるのかは未知数ですが、改善につながって欲しいと思いますし、護衛艦の居室のカプセルベッド化なども含めた艦艇の居住環境の改善は、海上自衛隊艦艇の戦力を維持していく上で、必要なことだと筆者は思います。
Writer: 竹内 修(軍事ジャーナリスト)
軍事ジャーナリスト。海外の防衛装備展示会やメーカーなどへの取材に基づいた記事を、軍事専門誌のほか一般誌でも執筆。著書は「最先端未来兵器完全ファイル」、「軍用ドローン年鑑」、「全161か国 これが世界の陸軍力だ!」など。
動態保管されてる個体を定期的に飛ばすとかじゃ無いのかよ!なんだこの大袈裟なタイトル
乗員数の多いあさひ型以前の護衛艦では無理でしょうが、大幅に省人化が進んだもがみ型にレトロフィット出来ないでしょうか?
プライバシーの乏しい船上生活に不慣れな航空自衛隊員にの為にも、空母化されたDDHに設置するのも良いかも知れません。
ただ既存の二段ベッド生活が続く隊員の不公平感をどうするかですね。