空を飛べるのに…?「穴あき200億円トンネル」「豪華な跨線橋」を線路に建設 欧州で広まるコウモリ保護作戦

英国で建設が進む高速鉄道「HS2」が、森の中に長さ1kmにおよぶトンネル状の建造物を造ろうとしています。費用は1億ポンド(約200億円)以上。目的はコウモリの保護です。このような巨額を投じる“ニューノーマル”が、欧州で広まりつつあります。

予算不足の一方で、コウモリ保護には巨額投資

 コウモリの保護に巨額の資金を投じるのが、欧州の鉄道会社の“ニューノーマル”になりそうです。

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HS2のコウモリ用建造物の完成から10年後の予想図((C) HS2 Ltd)。

 英国で首都ロンドンとイングランド北部を結ぶべく建設が進む新しい高速鉄道「ハイスピード2(HS2)」が、コウモリの保護のために1億ポンド(約200億円)以上をかけてコウモリ専用の長大な建造物を建設しようとしていることが判明しました。

 建設予定地は、ロンドンから北東に80kmほどの森の中で、希少種がいることから保護されている地区です。その森の中を走ることになるHS2と、絶滅危惧種とされるベヒシュタインホオヒゲコウモリが衝突しないよう、1kmにわたってメッシュ状のトンネルのような建造物で線路を覆うという壮大な計画です。

 英国を含む欧州では、コウモリは法的に保護されています。絶滅危惧種のコウモリの保護は地球にとって最重要課題ではあるものの、200億円以上という額がメディアを騒がせました。というのも、2020年に着工されたHS2は、予算不足から、2023年に当初の計画よりも路線を大幅に短縮したにもかかわらず、さらに予算は膨らむばかりで社会問題になっているからです。

 実は、欧州ではコウモリ保護のために鉄道会社があちこちで特別な設備投資をしている例がありました。

【豪華】人は渡れないドイツ鉄道の立派な跨線橋を見る(写真)

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