「夢の最新戦車購入」を断念!? 東欧を代表する国が考えた代替案は“軽戦車”!?

主力戦車を購入するには予算が足りない?

購入資金などの問題で断念する案が浮上

 スロバキアのロバート・カリニャーク防衛相は2025年1月15日、レオパルト2A8主力戦車の購入を断念し、CV90120-T軽戦車を調達する可能性を示唆しました。

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当初スロバキアが購入予定だったレオパルト2A8。砲塔の左右にアクティブ防御システム「トロフィー」が新たに取り付けられたタイプ(画像:KMW)

 スロバキアは、老朽化した旧ソ連戦車T-72約30両の置き換えと、新たな戦車大隊の創設を目的に、レオパルト2A8を購入する方針でした。

 購入数は最終的に100両以上と見込まれていましたが、1両あたり約2500万ユーロ(約40億円)と、スロバキアの国防予算としては法外な値段になるという懸念から、断念する可能性があるようです。

 ただ、スロバキアは北大西洋条約機構(NATO)の加盟国として、老朽化した戦車の置き換えや新たな戦車大隊の創設をNATOに約束しています。そのため、BAEシステムズが開発したCV90歩兵戦闘車(IFV)の軽戦車タイプCV90120-Tを購入するという代替案が考えられています。

 CV90120-Tは、CV90をベースに50口径120mm高圧低反動滑腔砲「CTG 120/L50」を搭載した車両です。調達コストは、レオパルト2A8の半額以下に抑えられます。また、スロバキアはCV90をすでに発注しており、装備の統一化による作戦効率の向上も期待されているようです。

【画像】お、普通に戦車だ! これが、CV90のカスタム軽戦車CV90120-Tです

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