「クロネコヤマトの貨物機」まさかの広島空港へ初降臨!…なぜ? 一体何を運んだのか 珍景実現の経緯とは
宅配大手のヤマト運輸が保有する貨物専用機が広島空港へ飛来しました。広島空港への飛来は、今回が初めてです。なぜ広島へと飛んできたのでしょうか。
北九州→広島→成田へ
2025年1月16日、宅配大手のヤマト運輸が保有する貨物専用機が広島空港へ飛来しました。広島空港への飛来は、今回が初めてです。なぜ広島へと飛んできたのでしょうか。
「ヤマトの貨物機」は2024年4月に運航開始し、成田から新千歳・北九州・那覇の3空港へ就航。さらに同年8月からは羽田発着の深夜便も開設し、首都圏から北海道・九州・沖縄地域への国内長距離航空輸送を担っています。
「ヤマトの貨物機」は、国内航空会社では初導入となる「エアバスA321ceoP2F」というモデルが用いられます。尾翼には「クロネコ」のロゴが大きくあしらわれ、胴体はグレーをベースに、ヤマトホールディングスのロゴマークが前方に大きく描かれます。なお、この機の運航はJAL(日本航空)グループのLCC(格安航空会社)、スプリング・ジャパンが担当します。
今回の広島空港への飛来は、「ヤマトの貨物機」にとっては初の地方空港での試行運航となり、北九州空港から到着した同便は、広島空港で工業製品、農水産品を含む宅配便むけ貨物など500kgを搭載し、さらに成田空港へと向かっています。
今後は、この広島空港発着の試行便が複数回運航される予定で、ここでは実際に県内企業などから預かった貨物を載せた実運航を通じて、同空港への発着におけるグランドハンドリングのオペレーション、貨物専用機に搭載する品目の貨物オペレーション、さらに時間やコストなど顧客ニーズの検証が実施されます。なお、広島県の担当者によると「最終的には定期運航化を目指したい」とのことです。
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