これが「のぞみ」なの!? 16両のうち2両が“異世界”になった東海道新幹線に乗ってみた

日本の大動脈である東海道新幹線で、16両編成のうち2両を「ショコラトレイン」とした珍しい「のぞみ」が2025年1月15日に東京→名古屋間で走行しました。「のぞみの異世界」がそこにはありました。

通常の「のぞみ」と何が違う?

 ホームに入線してきた車両は最新のN700Sでした。車内に入ると、通路にピンク色の絨毯が敷かれているほか、座席のヘッドカバーも「アムール・デュ・ショコラ」特製のもの。それ以外は通常のN700Sの車内と変わりはありませんでした。

 車内放送は何と、乗車したシェフたちが担当しました。14~16号車は通常の自動放送は流れず、車内通路上にある液晶ディスプレイも稼働せず、他の車両(1~13号車)とは完全に独立した空間になっていました。

 参加者はほぼ女性で、約100人が参加。名古屋など中部地方から来た人が多く、首都圏や富山県から来たという人も。うちわなど、「推し活グッズ」も持っている人もいました。

「ショコラトレイン」となった各車両には司会者も同乗し、盛り上がってきたところで、シェフたちが車両の後方から登場し、歓声があがります。トークショーが始まり、列車は富士山が綺麗に見える新富士駅付近に差し掛かりますが、参加者はシェフのトークに熱心に聞き入っており、車窓を見ている人はあまりいませんでした。

 車内では抽選会も実施され、座席番号が読み上げられた当選者にシェフ自ら景品を手渡す光景も。そして、イベントのメインでもある「ボンボンショコラアソートボックス」の試食となりました。参加者は新幹線の車内で、トップレベルのスイーツを口にすることができたのです。

 列車は三河安城駅を通過し、「ただいま三河安城駅を時刻どおりに通過いたしました」という“お馴染みの放送”もシェフが担当しました。次から次にイベントが行われたため、約1時間40分を要する東京~名古屋間の乗車は「あっという間」。参加者も、積極的にコミュニケーションに応じるシェフに喜んでいました。

 当日に開かれた記者会見に登壇した鎧塚俊彦シェフは、「昔は新幹線に食堂車があり、列車ならではの温かみを感じることができたが、最近はそうした楽しみが少し薄まっていると感じる。新幹線の中で『こんなに楽しいことができる』ということに挑戦したい」と力を込めました。

【画像】スゴい!これが新幹線「ショコラトレイン」の車内です

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