新名神&東名阪へスイスイ! 三重県のネオ国道1号「北勢バイパス」3月延伸 猛烈渋滞の“四日市”さらば!
国土交通省 北勢国道事務所は2025年1月17日、整備中の国道1号「北勢バイパス」について、現在の終点である四日市市内の市道日永八郷線から国道477号バイパスまでの4.1kmを3月16日(日)に延伸開通すると発表しました。
三重の第三の南北軸「北勢バイパス」延伸!
国土交通省 北勢国道事務所は2025年1月17日、整備中の国道1号「北勢バイパス」について、現在の終点である四日市市内の市道日永八郷線から国道477号バイパスまでの4.1kmを3月16日(日)に延伸開通すると発表しました。
北勢バイパスは、伊勢湾岸道のみえ川越ICから、同道の側道としてみえ朝日IC付近まで進み、そこから南西へ延びる国道1号のバイパスです。現在は8.5kmが開通済みで、今回さらに2工区の4.1kmが延伸開通する予定です。
将来的には鈴鹿市まで延び、そこから松阪市に至る国道23号「中勢バイパス」へ接続することで、慢性的に混雑している海側の国道23号、1号の現道を代替する“第三の南北幹線”となります。また、海側の2大国道が大地震発生時に津波で浸水すると予測されているため、災害に強い道路を山側に整備する点も重要視されています。
まだブツ切りだけど、どう便利になるの?
今回の開通区間は、現在の終点に立ちはだかる山を「坂部トンネル」で抜け、四日市市三重地区の住宅街の麓を通り、国道477号バイパスにT字で接続します。
この国道477号は近鉄湯の山線沿いの東西道路で、四日市の市街地から東名阪道(四日市IC)、新名神(菰野IC)を連絡しています。
現状の北勢バイパスの利用について、国土交通省の北勢国道事務所は以前、「北勢バイパスを利用して四日市東ICから東名阪道を利用する交通と、『キオクシア』の工場がある四日市ハイテク工業団地へのアクセス路として主に使われております」と話していました。延伸区間については、同工業団地への新たな通勤ルートが形成されます。
重要港湾を抱える四日市の周辺は、海側の国道23号・1号(現道)の2大幹線が通っていますが、極めて大型トラックが多く、渋滞も慢性化しています。その一因は、市街地から山側を通る「高速道路までが遠い」こと。市街地側と高速道路の中間にもう1本、新たな南北軸が形成されることで、市街地側からの交通転換が期待されています。
そして、今回の延伸区間のさらに先、北勢バイパス3工区8.4kmについては、調査設計の段階であり、ほぼ影も形もない状態です。開通はまだまだ先ですが、ここまでできれば、国道1号現道の渋滞損失時間は、整備前(2010年)と比べ“約7割”も削減されるといいます。
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