驚愕の新航空路線「熊本~カナダのあんま聞かない都市」誕生か!? 開設検討なぜ? 2つの“背景”とは
近い将来、熊本とカナダの聞き馴染みのない都市を結ぶ新路線が誕生するかもしれません。これがなかなか驚きの路線です。その背景には、どのようなものがあるのでしょうか。
実は「旅客機の進化」も関係していた?
そこで、注目されるのが長距離国際線を飛ぶことができる中型機です。
熊本~エドモントン線は調整段階なので、どの航空会社がどの機材で就航するか明らかになっていません。しかし、カナダ側からの打診ならカナダのフラッグ・キャリア(その国を代表する航空会社)である、エア・カナダが就航する可能性はあるでしょう。
エア・カナダは中型旅客機ボーイング787を主力機として使っています。公式サイトによると、現在運用されている787-8、787-9ともに200人台後半の乗客を乗せることができる一方で、1万5000km程度飛べる長い航続距離を持っています。
空港運営者が路線を開設したい場合は航空会社も巻き込んだ準備がなければ、相手に打診はできません。それゆえに、787で路線が開設された場合は、「半導体」と合わせて、影の存在にこうした「航続距離が長いものの、超大型ではない旅客機の存在」があるといえるでしょう。
こうした都市間を結ぶ便はかつて「ポイント・トゥー・ポイント」と呼ばれ、エアバスが超大型機A380の開発を構想していた頃に、ボーイングが対抗手段として主張していていたものです。
熊本~エドモントン線が開設されたなら、その意味では、ボーイングの“読み”が一歩先を行っていたことを証明しています。
ただし、エアバスもその後、150席級ながら長距離を飛べるユニークなコンセプトを持つ新型機「A321XLR」を2024年に就航させました。A321XLRの航続距離は約8700kmで、787-9に及ばないものの、国際線用の機材として十分な距離を飛ぶことができます。
それだけに、半導体で話題にのぼり、新たな航空路線の開設へと動きを見せる熊本空港を例に挙げれば、今後こうした旅客機の一般化により、一見需要がなさそうなチャレンジングな長距離国際線が、今後も国内で開設される可能性はあるかも知れません。
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