「安全再生の日」、JR北海道が制定 石勝線脱線火災事故から5年

JR北海道は、5月27日を「安全再生の日」に制定しました。

「安全再生への取り組みを確認」

 JR北海道は2016年5月18日(水)、5年前の2011(平成23)年に石勝線で特急列車の脱線火災事故が発生した5月27日を、「安全再生の日」に制定すると発表しました。

 それぞれの職場において毎年5月27日を中心に4月から6月にかけて、事故の教訓や対策を振り返り、そして安全に関して各自で考え再認識できるよう、ディスカッションなどに取り組むとしています。

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2011年5月27日に石勝線の清風山信号場で脱線し、その後炎上した特急「スーパーおおぞら」と同じタイプのキハ283系ディーゼルカー(2009年10月、恵 知仁撮影)。

 JR北海道は石勝線の列車脱線火災事故について、「会社がもう一度『安全』に軸足をおいて事業運営をすることに大きく方針を変える『転機』となった」と認識。「安全再生の日」に関しては、「鉄道を営む会社として一番重要な『安全』を問われ、危機的な状況に陥ることとなった原点を忘れず、安全の再生に向けて各職場が取り組んでいることを確認すること」を目的に制定したといいます。

 なお、石勝線で事故を起こした車両は、2017年春から、JR北海道の社員研修センター内に整備される「安全啓発館」で展示され、安全教育に活用される予定です。

【了】

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