阪神の新「ジェットカー」が最優秀車両に ブルーリボン賞、ローレル賞
「ローレル賞」のひとつは「今後の地方都市近郊の輸送に貢献」する車両
「ローレル賞」を受賞したのはJR東日本のHB-E210系ディーゼルカーと、四日市あすなろう鉄道の新260系電車です。
HB-E210系ディーゼルカーは、ディーゼルハイブリッドシステムを搭載。ディーゼルエンジン発電機とリチウムイオン蓄電池、主変換装置(インバータ、コンバータ)、主電動機(モーター)で構成されており、走行時はエンジン発電機と蓄電池の電力でモーターを回して動力を得ます。
受賞理由は「今後の地方都市近郊の鉄道輸送に大きく貢献する優れた車両」であること。現在は、東北本線と仙石線を直通する「東北仙石ライン」(仙台~石巻)で使用されています。
三重県四日市市内を走る、四日市あすなろう鉄道の新260系電車は3両編成で、軌間(レールの間隔)がJRの在来線(1067mm)よりもさらに狭い762mmの線路を走ることから、車内の幅も1920mmと狭いのが特徴です。中間車は新造、両端の先頭車両は既存車両がリニューアルされました。
通常よりも狭いという条件のもと、冷房化や座席の改良、車いすスペースの設置などを実施。「762mm軌間の鉄道車両という厳しい条件を克服して、当節の車両として必要にして十分な内容を具(そな)えていること」から「ローレル賞」が贈られました。
【了】
東北仙石ラインではなく、仙石東北ラインですよ!
念のため