公有民営で四日市あすなろう鉄道誕生 その課題は日本の課題

4月1日、大手私鉄の近鉄から一部路線が分離され、公有民営方式の四日市あすなろう鉄道が誕生しました。赤字路線の維持にあたりしばしば行われる、こうした公有民営方式での鉄道経営。しかしそれは「通過点」でしかないのかもしれません。

特殊性も災いして存廃問題が浮上

 4月1日は会計年度の初日ということもあり、料金の改定やサービス内容の変更など、さまざまな変化がスタートする日です。鉄道の業界でも一部で運賃の値上げがあるほか、大手私鉄である近畿日本鉄道(近鉄)が運営する三重県四日市市内の内部(うつべ)・八王子線が、「四日市あすなろう鉄道」という新しい鉄道会社に引き継がれます。

近鉄四日市の内部・八王子線ホームは4月1日以降、あすなろう四日市駅に名前を変える(画像:近鉄)

 近鉄四日市~日永~内部間5.7kmの内部線と、日永~西日野間1.3kmの八王子線で構成される内部・八王子線。なぜいま、近鉄の手を離れることになったのでしょうか。

 内部・八王子線は、1970年度には1年間で約722万人を運んでいました。しかし全体の距離が短いことから路線バスと競合し、近くには幹線鉄道の関西本線もあることから、利用者は徐々に減少していきました。2010年度の輸送人員は約364万人で、40年前の約半分にまで落ち込んでいます。運営状況も芳しくなく、毎年のように赤字を出しており、2010年度は2億7100万円の損失を出しました。

 この赤字問題が近鉄から切り離される直接的な理由ですが、とはいえ、総延長が7kmという短い路線で364万人という数字は決して少ないものではありません。それなりの経営努力を行っていれば、赤字になることはないと思われます。

 ではなぜ、こうした状況になっているのでしょうか。それには内部・八王子線の特殊性が大きく関係しています。

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コメント

3件のコメント

  1. 以前からも他のメ-ルにて書き込みしておりましたが
    今回,市の所有になりましたので改軌を検討する方が良いでしょう
    その場合はjr規格又は湯の山線に合わせることでしょう
    後は路線の延伸計画でしょう?

  2. まずは、計画的に路線延伸及び改軌:1067mm:でしょう?
    まず変更路線について、笹川通り-蒔田踏切間です。使用地は市道日永堀木線と阿倉川富田線です、
    後、内部釆女が丘/河曲間です。これでjr東海に運行させることができるようになります。以上内部線関連
    次に西日野線関連です。西日野-笹川団地間と近鉄四日市-jr四日市間です。出来れば六名あたりまで
    生けれはよいですが?

  3. まずはマイカーを規制する施策を行うことでしょう。
    その第一は駐車場の利用料を上げる方法です。市がやれることがあります。
    固定資産税を上げれば良いだけです。後は道路規制することでしょう。
    これでかなり公共交通に移行できます。その後に路線延伸すれば良いでしょう?