ゴミ収集業界を悩ませる“リチウム電池”…なぜ?危険すぎて「収集車変えざるを得ない」状況も
繰り返し充電でき、持ち運びも便利なリチウム電池は今や様々な電化製品に使われています。しかしこれらの製品は、ゴミ収集や資源回収の現場で大きな問題となっています。
ゴミ収集との相性が最悪なリチウム電池
小さくても大容量の電力を蓄えることが可能で、繰り返し充電して使用できる電池という便利さゆえに、ここ数十年で広く普及しているリチウムイオン電池。しかし、この便利な電池が、働く人々を悩ませている職場があります。ゴミ収集や資源回収の現場です。
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太田プロダクション所属のお笑い芸人のかたわら、ゴミ清掃員としても活動しているお笑いコンビ「マシンガンズ」の滝沢秀一さんは、清掃車火災の原因になるとして、定期的に公式Xでリチウムバッテリーに関する注意喚起を行っています。
2025年2月3日にも、「小型充電式電池は日常生活で沢山使われています。清掃車火災の原因になるので、家庭ごみで出さないようにお願いします」と公式Xに投稿。さらに、「回収に協力していただければ、資源として再利用できます。充電池に使われている希少金属は日本では取れないので、協力いただけると嬉しいです」と資源としても使えることも呼びかけていました。
リチウム電池は強い衝撃や圧力を与えると、激しく発火する性質がありますが、この性質が清掃業や資源回収に従事する人たちの悩みの種になっています。ゴミ収集や資源の回収で使う、プレス機でゴミを圧縮するゴミ収集車(パッカー車)との相性が最悪だからです。
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