なぜロシア生まれの新車、日本で買えるの!? 無骨な4WD車の知られざる理由「案外イイですよ」

ウクライナ戦争で、ロシアとウクライナの両陣営で用いられるUAZ「2206」。同車は設計が古く、快適装備も少ないですが、悪路走破性はかなりのもの。しかも今でも日本で新車購入可能な数少ない「ロシア車」です。

耐久性は抜群で走破性も高い!

 実際に運転してみるとステアリングを含めて操作系はどれも重く、シフトレバーを殴るかのように力一杯操作しなければギアチェンジはできません。しかし運転そのものはクセがなく、そう難しくありませんでした。

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UAZ「3909」の右サイドビュー。ヒンジ式のリアドアはこちら側にしか備わらない(山崎 龍撮影)。

 現代のクルマでは、付いていて当たり前といえるような快適装備はいくつかないものの、乗り心地はサスペンションが前後リーフリジットと考えれば良好で、悪路の走破性能は極めて高く、車内空間はワンボックス車のため広大。クルマとしての成り立ちは古典的ですが、実用車としては非常に良くできています。

 このクルマは複雑な電子部品が存在しない枯れた技術で作られており、長期の製造で不具合を起こすような箇所には、すでに改良の手が入れられ対策済みです。例えるならAK-47自動小銃と同じで、丈夫で故障は少なく信頼性については問題ありません。なお、ロシア生まれということで、極寒地での使用も考慮して耐候性に難のあるゴム部品を極力排し、金属パイプを多用していることからオイル漏れなどのマイナートラブルも少ないようです。

 実際にステアリングを握ってみると、筆者はこのクルマをとても気に入りました。たしかに基本設計は古く、運転感覚は昭和30年代の商用車そのものですが、仕上げは雑なところはあるものの基本設計はなかなか優秀です。

 悪路走破性はトヨタの傑作四輪駆動車「ランドクルーザー70」あたりと比べても遜色なく、車内は広く、丈夫で実用性の高さはかなりのもの。新車で買えるクラシカルなクロカン4WDを求めている人にはオススメできる1台だと思います。

 前述したように、2025年現在、日本国内に入ってきているUAZはカザフスタン製のため補修用のパーツ供給も問題なく安定していることから、購入するなら新車がオススメです。

 昨今の国際情勢から、どうしても色眼鏡で見られがちなUAZ車ですが、その点では「非ロシア車」として見るのが良いでしょう。

【ガチャピンみたいだ!】無骨なUAZ「3909」の外観と車内をイッキ見(写真)

Writer:

「自動車やクルマを中心にした乗り物系ライター。愛車は1967年型アルファロメオ1300GTジュニア、2010年型フィアット500PINK!、モト・グッツィV11スポーツ、ヤマハ・グランドマジェスティ250、スズキGN125H、ホンダ・スーパーカブ110「天気の子」。著書は「萌えだらけの車選び」「最強! 連合艦隊オールスターズ」「『世界の銃』完全読本」ほか」に

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