異なる2タイプのハイブリッド車両が2年連続でローレル賞に
総合車両製作所(J-TREC)の製造したハイブリッド車両が2年連続で「鉄道友の会」の「ローレル賞」を受賞。「ディーゼルハイブリッド」と「バッテリーハイブリッド」、ふたつのタイプが選ばれました。
「優秀」な車両に贈られる「ローレル賞」
総合車両製作所(J-TREC)は2016年5月26日(木)、同社の製造するハイブリッド車両が2年連続で「ローレル賞」を受賞したと発表しました。
「ローレル賞」は「鉄道友の会」が毎年1回、前年に日本国内で営業運転を始めた鉄道車両のなかから、同会会員の投票結果をもとに「優秀」と認めた車両に贈る賞です。2016年はHB-E210系ディーゼルカーと、四日市あすなろう鉄道の新260系電車が選ばれました。なお「最優秀」の「ブルーリボン賞」は、阪神電鉄の5700系電車に贈られています。
「ローレル賞」を受賞したHB-E210系ディーゼルカーは発電機が直結されたディーゼルエンジンを搭載し、発電で得られた電力をリチウムイオン電池に蓄えながら電動機(モーター)を回して走行する「ディーゼルハイブリッド」と呼ばれるタイプの車両です。最高速度は100km/h。2両1編成で、現在はJR東日本の仙石東北ライン(東北本線、仙石線)を走行しています。
2015年は同じくJ-TRECで製造されたEV-E301系電車が「ローレル賞」を受賞しました。この車両は、電化区間では走行と同時に蓄電池の充電を行い、非電化区間では蓄電池の電力を使用して走行する「バッテリーハイブリッド」と呼ばれるタイプ。現在の運行路線ははJR東日本の烏山線です。
このほかにもJ-TRECでは、小海線で使用されている世界初の営業用ハイブリッド車両であるキハE200形ディーゼルカーが2008年に「ローレル賞」に選ばれています。
【了】
コメント