「青春18きっぷ」で乗れる“最も快適な車両”は? 東京→京都でJR3社を乗り比べ 「だいぶ変わってた!」
2024年の冬季分から利用ルールが大きく変化し、大きな話題を集めた「青春18きっぷ」。東京~京都間を「青春18きっぷ」で移動してみると、以前よりも車両が大きく変わっていました。
「青春18きっぷ」で乗車可能な最高クラスの車両は
浜松駅で乗り換えた豊橋行き普通列車も、転換クロスシートの313系でした。これまで東海道本線の静岡区間(熱海~豊橋)は大部分の列車がロングシートだったものの、近年は名古屋地区から転換クロスシートの車両が転入し、乗車時間がとりわけ長い静岡区間が大きく変化しています。
今回は乗車できませんでしたが、運がよければ、かつて名古屋~中津川間で運行されていた有料快速列車「セントラルライナー」用の特別仕様車313系電車8000番台がやってくることもあります。
豊橋駅からは東海道本線の「新快速」に乗り、一気に大垣駅まで進みます。乗車したのは313系の中でも特にグレードが高い5000番台で、揺れを軽減する「車体間ダンパ」や「セミアクティブダンパ」まで備えており、近郊形車両としては破格の設備を備えています。また、全ての座席を進行方向に転換させることが可能。「青春18きっぷ」で乗車可能な近郊形車両では、最高クラスの車両です。
大垣から先、米原までは、東海道本線の中でも特に本数が少なくなります。日中は毎時2本程度となっているため、お盆や年末年始などは「青春18きっぷ」利用者で混雑することもある要注意区間です。
車両は転換クロスシートの311系でした。この車両は在来線の近郊形車両では初めて最高速度120km/hを実現した意欲作で、現在は引退が進み、残り少なくなっています。古戦場で名高い関ケ原を脇目に、JR西日本との境界駅である米原駅まで向かいます。
終点の米原駅でラストランナーの網干行き快速に乗り換え、京都駅には14時37分に到着。車両は京阪神エリアの主力を担う223系でした。後継の225系の方が車内の静かさは上ですが、窓割は223系の方が良く、車窓を楽しむという観点では223系もおすすめです。ちなみに、223系はJR西日本の近郊形では初めて最高速度130km/hを実現した車両でもあります。
東京~京都間は新幹線では約2時間10分ですが、「青春18きっぷ」では約9時間20分を要しました。ただ在来線を乗り継いでいけば、JR東日本、JR東海、JR西日本の代表形式を乗り比べることができ、新幹線とは一味違った車窓も楽しむことができます。
コメント