フランス「絶ッ対に原子力空母手放しませんよ?」なぜ? 相次ぐ苦難も「シャルル・ド・ゴール」を就役させたワケ

フランス海軍の空母「シャルル・ド・ゴール」はアメリカ海軍以外で稼働している唯一の原子力空母でもあり、ある意味では「フランスの意地」が生み出した艦でもあります。

困難山積でもフランスが原子力空母を維持する理由とは

 なぜフランスがここまで、原子力空母にこだわるのでしょうか。

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発艦しようとする「ラファールM」同機はフランスの核戦力の一翼を担っている(画像:フランス海軍)。

 この背景には、海外領土の維持という目的があります。実はフランスはインド洋、太平洋にも海外領土を持ち排他的経済水域もかなりの面積です。

 さらに、旧植民地であるアフリカ諸国への外交・軍事の影響力を維持するためにも重要です。こうした広大な領域を勢力圏として維持するには、長期間の航行に適した同艦が不可欠でした。

 さらに、フランス海軍は空母に核戦力の役割も持たせています。

 同艦に搭載されている「ラファールM」の一部が熱核弾頭を搭載する超音速巡航ミサイル「ASMP-A」の搭載能力を持っており、核攻撃の際は、敵勢力の防空網をすり抜けて打撃を与える役目を帯びています。

 核弾頭搭載が可能な大陸間弾道弾ミサイル(ICBM)を現状保有していないフランス軍にとっては、潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)と同じく、フランスの核抑止力を誇示する欠かせない戦力になっており、様々な状況に対応するため頻繁な洋上補給が不要な原子力空母は維持しなければなりません。

 実は、2038年に「シャルル・ド・ゴール」と入れ替わる形での就役が予定として計画されているフランスの新空母も原子力空母で、1隻体制となる予定です。「シャルル・ド・ゴール」より大型となり、さらに経済的な負担も増えそうですが、海外領土と核戦力を維持する象徴として、同国は今後も原子力空母を意地でも運用するようです。

【うお、デッカ!】これが「シャルル・ド・ゴール」の後継艦です(画像)

Writer:

なぎはまな。歴史は古代から近現代まで広く深く。2019年現在はフリー編集者として、某雑誌の軍事部門で編集・ライティングの日々。趣味は自衛隊の基地・駐屯地めぐりとアナログゲーム。

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コメント

1件のコメント

  1. 日本も戦前戦艦大和を建造したが維持費がべらぼうに高く、結局官僚組織の虚栄心を満たすだけしか役に立たなかったと言える。アメリカが原子力空母3隻を持っていても金食い虫でトランプが同盟国に相応の負担を求めているのは維持費が苦しいからだろう。

    巨大な軍事機器はそれなりにお金がかかる。しかし近代戦を見ると必ずしも巨大火力戦闘機が強いとは言えない。ミクロの武器で動力部分を破壊すれば長期離脱も可能な時代になっている。

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