空母「サンパウロ」以来の空母誕生か!?“艦載予定”の機体が飛行テストを開始 ブラジル
ブラジルの無人機開発メーカーであるテクノロジースターは、2025年1月下旬にリオデジャネイロで無人航空機(UAS)「アルバトロス」の飛行試験を行いました。同機は、ブラジル海軍のヘリコプター揚陸艦「アトランティコ」の艦上で運用されることが期待されています。
「アトランティコ」の艦上での運用を想定した機体
ブラジルの無人機開発メーカーであるテクノロジースターは、2025年1月下旬にリオデジャネイロで無人航空機(UAS)「アルバトロス」の飛行試験を行いました。
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同機は、2023年9月にブラジル海軍との間に結ばれた覚書きにより、ヘリコプター揚陸艦である「アトランティコ」の艦上で運用されることが期待されています。
「アルバトロス」長さ4m、翼幅7mというサイズで、「アトランティコ」の倉庫や甲板にほとんどスペースを取らずに置いておくことができるため、本格配備後は、同艦を無人機空母として運用することも可能になります。
最終的には飛行甲板を想定し、150m以内での離陸が考えられています。任務によって変わりますが、最大55kgほどの重量のミサイル、爆弾、偵察用の光学センサーなどを装備しながら飛行できるようです。また、約28時間の飛行が可能です。
今回の機体テストでは、特に着陸や離陸時のデータが収集されました。テクノロジースターは「長い開発プロセスにおける重要な一歩を踏み出しました」と発表しています。
なお、「アトランティコ」が無人機空母化された場合は、無人機と有人機の違いはありますが、2018年11月に空母「サンパウロ」が退役して以降、久しぶりの固定翼機を運用できる空母となります。
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