電車に“あるはず”のものが無い! 67年ぶりの「思いきった新型車両」ついにデビュー 伊予鉄
四国の愛媛県を走る伊予鉄道で新型車両7000系がデビュー。完全な新設計の新車としては、実に67年ぶりです。未来感のあるデザインを意識したというその車両は、車内も“思いきった”趣向で、スッキリとしていました。
あれ、新車は30年ぶりくらいじゃなかった…?
伊予鉄の新車は1995年に2両2編成(4両)が導入された610系と思うファンが少なくありませんが、実は610系で新製されたのは車体のみで、機器類は京王電鉄5000系のものを流用しています。台車からの完全オリジナル車は、1958年導入の600系以来となります。
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13時45分から松山市駅で執り行われた7000系出発式には、多くの松山市民やファンが集まり、そのなかで伊予鉄グルーブ清水一郎社長は7000系を導入した思いを繰り返し力説しました。
「公共交通が今、人手不足、燃料高、人口もどんどん減っていくという厳しい環境の中で、伊予鉄グループとしても今回思い切った投資をしました。この公共交通を持続するために、とにかく乗っていただきたい」
14時、三木ゆうこ松山市駅長の出発合図で高浜行きとしてデビューを飾った7000系。翌22日からは第2編成も運用に入りました。松山の新しい顔として活躍が期待されます。
※一部修正しました(2/26)
Writer: 坪内政美(スーツの鉄道カメラマン)
1974年生まれ、香川県在住。いつでもどこでもスーツで撮影に挑む異色の鉄道カメラマン・ロケコーディーネーター。各種鉄道雑誌などで執筆活動をする傍ら、予土線利用促進対策協議会のアドバイザーやテレビ・ラジオにも多数出演するなど、鉄道をワイフワークに活動している。著書に「鉄道珍百景」「もっと鉄道珍百景」「駅スタンプの世界」「100万キロを走ったセドリック」(いずれも天夢人刊)がある。
社長の名前が途中で変わってる。てきとーな仕事してるから相手の名前すら間違ってても気づかない。