ロシア軍ガタガタに? 侵攻長期化で質が低下か 「様変わり」したと英国防省が指摘
ロシア軍の「損害を補う唯一の手段」とは?
全面侵攻前に「大集結」していたロシア軍の衛星画像も公開
イギリス国防省は2025年2月25日、ロシア陸軍が約3年にわたるウクライナへ全面侵攻で大きな損害を受け、質が低下しているとの見解を発表。あわせて全面侵攻前に国境付近に集結するロシア軍を捉えた衛星画像も公開しました。
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同国防省は、ロシア軍が侵攻前に軍のプロフェッショナル化を進めようとしたものの、大きな損害を受けて頓挫したと指摘。今やロシア軍は侵攻作戦で「質よりも量」に頼っているとしています。
ロシア軍の死傷者数は86万人を超え、ほとんどの人員が最低限の訓練しか受けていないとのこと。また、ロシア軍は少なくとも主力戦車3750両と装甲車8400両を失っており、損害を補う唯一の手段が、旧ソ連時代の遺産である装甲車両の備蓄との見解を示しています。
ただ2025年に入ってロシア軍の攻勢は鈍化しているものの、ウクライナに絶えず圧力をかけることはできているそう。ロシア軍が死傷者の多さを顧みないほか、ウクライナに対して数的優位にあるということが継続的な攻勢を支えていると指摘しています。
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