渋滞ラビリンス「所沢」を変える新道路に!? 3月“ダブル開通” 「あとは西武線の陸橋だけ!」
埼玉県所沢市は2025年2月25日、整備を進めていた都市計画道路「北野下富線(1工区)」と、これに接続する「松葉道北岩岡線」の一部が3月29日(土)に同時開通すると発表しました。
悲願の道路が延伸
埼玉県所沢市は2025年2月25日、整備を進めていた都市計画道路「北野下富線(1工区)」と、これに接続する「松葉道北岩岡線」の一部が3月29日(土)に同時開通すると発表しました。
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北野下富線は、国道463号バイパスの「小手指ヶ原」交差点から西武池袋線、西武新宿線を越え、県道所沢堀兼狭山線(東京狭山線)の「下富駿河台」交差点までをつなぐ総延長5.5km。1966年に都市計画決定し、平成から令和にかけて順次開通。今回、西武新宿線の東側の470mが新たに開通します。これにより開通延長は約5.15kmとなります。
これに接続する松葉道北岩岡線は、北野下富線の新規開通区間の末端から西武新宿線沿いに南下する146mが開通。これにより北野下富線から、新所沢駅(西武新宿線)北側を貫く県道8号川越所沢線までがつながります。
北野下富線の未開通部は、残すところ、西武新宿線の新たな陸橋を建設している4工区の約400mのみとなります。この橋の工事も2024年から始まっています。全通すると、所沢市街の慢性渋滞が大きく緩和する可能性を秘めています。
西武線の2大幹線が交わる所沢の市街地は踏切も多く、国道463号と同バイパスをはじめ、慢性的に渋滞が発生しています。主要道路がいずれも所沢市街をわざわざ貫通する構造のため、通過交通も渋滞に巻き込まれることが課題になっています。
この状況に対し、所沢市街地の外縁部を結ぶ“外環状道路”に位置付けられている北野下富線が全通すると、市街地を通らずに南北方向の2大幹線である国道463号、東京狭山線を行き来することが可能に。東京狭山線からは、関越道の三芳スマートICも近いです。
さらに、北野下富線の国道463号から南は、そのまま西武ドーム、村山上貯水池の堰堤道路を横断し、東京都東大和市の青梅街道へと通じています。
所沢市の「国土強靱化地域計画アクションプラン2024~2027」によると、北野下富線の4工区は2024年度から26年度にかけて下部工(橋脚など)を、26年度から27年度にかけて上部工(橋桁など)を施工する計画。開通はそれ以降となりそうです。
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