重装甲のロシア戦車“古典的な戦法”で撃破される!「ハイテク兵器」を気にしすぎで注意がおろそかに?
約110年前の対戦車戦法が今でも通じる?
100年以上続くいにしえの対戦車戦法
ウクライナ陸軍第47独立機械化旅団は2025年2月24日、“亀戦車”が穴にはまり行動不能になる瞬間の映像を公式テレグラムに投稿しました。
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亀戦車とは、ロシア軍がT-72やT-90、さらに旧式のT-62M主力戦車などの前方の砲塔部分以外を、鉄板や金網などの追加装甲で納屋のように覆ったものを指す言葉です。主に自爆ドローンや対戦車ミサイルなどの攻撃から身を守るために、このような姿になったとされています。
こうした戦車は、2024年4月にクラスノホリウカ方面で初めて確認されて以降、度々前線に姿を現しています。
今回の動画は、1両の亀戦車が地雷原と思われる場所を走行している様子を捉えています。亀戦車は、地雷の爆発をもろともせずに全速力で突っ込んでいましたが、最終的に進行方向にあった穴にはまり行動不能に。乗っていたロシア兵が脱出する瞬間も映し出されていました。
なお、第47独立機械化旅団は投稿動画に対し「敵は我々の陣地を突破しようとしていたが、あることを考慮していなかった」とコメントを添えています。同旅団によると、亀戦車の落ちた穴は対車両用の落とし穴だったようです。
その姿からも分かるように、亀戦車は前方視界がかなり悪くなっている様子。上空からのハイテクな対戦車兵器に注意し過ぎたあまり、第一次世界大戦から使われている、地面にあった古典的な対戦車戦法を見落とす形となってしまいました。
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