どうみても“戦車”だが違う車両 本格配備に向けてテスト開始「74式戦車よりも重い!?」
戦車ではなく戦闘車両です!
本格運用に向けたテスト開始
アメリカ陸軍は2025年2月12日、アリゾナ州のユマ試験場で、装甲歩兵支援車両であるM10「ブッカー」の性能テストを開始したと発表しました。
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陸軍は同車両を500両以上運用する予定で、このテストはそれに先駆けたものです。
テストでは、射撃や走行などの基本的な性能評価のほか、極端な温度条件での運用などの環境評価が含まれます。また、耐久性や運用能力を評価するために、荒れた地形、急な坂道、水の障害物などを越えるテストを実施するとのことです。
M10「ブッカー」の主武装は105mm砲で、重量は42t、機動力に優れているのが特徴です。見た目や大きさから過去に存在した軽戦車のようではありますが、アメリカ陸軍は明確に否定しており、主力戦車や軽戦車などの表現は用いず、戦闘車両という分類にしています。ちなみに、42tという重量は、2024年に全車が退役した陸上自衛隊の74式戦車38tを上回ります。
歩兵への火力支援を特に考えて設計されており、過去にドイツ軍が運用した突撃砲に近い運用思想の車両ともいわれています。
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