航空券「最安値一瞬で分かる」→マジ? 価格比較サイトの落とし穴 「LCCの方が安い」とも限らない!

スマホひとつで「価格比較→購入」という消費行動が可能となった現代。国際線の航空券購入については、そこに“落とし穴”があるかもしれません。

決して「最安」ではない!?

 さまざまな商品の価格を見比べることができる「価格比較サイト」は、お買い物の力強い味方です。スマートフォンの普及により、いつでもどこでも「価格比較→購入」という消費行動が可能となり、「お買い物のときは、お会計前に価格比較を」というのが日常となっている人も少なくないはずです。こうした価格比較の対象は、国際線の航空券でも例外ではありません。

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さまざまな価格帯の航空券を持つ航空会社が乗り入れる成田空港(乗りものニュース編集部撮影)。

 航空券に特化した価格比較サイトでは、出発地と目的地、日付、人数、利用する座席クラスを指定するだけで、経由便を含めた数多くの旅程を、最適と思われる順、もしくは価格の安い順などで並べ、案内してくれます。しかしそうした価格比較サイトを利用しての国際線の航空券購入には、思わぬ“落とし穴”が待ち受けていることがあります。

 まずは旅程の問題です。価格比較サイトで特定の発着地を結ぶ路線を安い順に表示させると、上位の旅程には「出発の時間帯が早朝である」「経由便の場合は経由地での長い待ち時間がある」といったケースが多く見受けられます。

 往路の便が早朝で、空港のそばのホテルに前泊が必要になると、数千円くらいの価格差は簡単に吹き飛んでしまいます。また海外からの帰路でも、夜中にホテルをチェックアウトする必要があったり、空港までのタクシー代がかかったりと、体力的にも金銭的にも余分な負担がかかります。

 また乗り継ぎで長い待ち時間となった場合も、空港内での飲食は市価よりもあきらかに高い出費となりますし、置き引きやスリなど、安全面でのリスクも気になるところです。

 とくにスマホでの利用では、画面が小さいことから、こうした旅程の情報を見落としがちです。購入ボタンを押す前に、出発時刻や乗り継ぎでの待ち時間などもチェックする必要があります。

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