JR東海の“乗り放題きっぷ”はコスパ抜群? 「乗り鉄☆たびきっぷ」のスゴイ威力 簡単に元が取れちゃう!?
JR東海が企画乗車券「JR東海&16私鉄 乗り鉄☆たびきっぷ」をリニューアルします。様々な使い方がありますが、どういった使い方だと「元」が取れるのか、改めて考えてみます。
東京~名古屋の移動には不向き?
エリア外をまたぐ場合は少し注意が必要で、エリア外の乗車券が必要なのはもちろん、新幹線の特急券はフリーエリアの境界駅で区切る買い方をしなければなりません。
例えば新幹線で東京から名古屋へ向かう場合は、東京山手線内~熱海間の乗車券と新幹線自由席特急券、さらに熱海~名古屋間の自由席特急券が別途必要です。この場合、「乗り鉄☆たびきっぷ」を併用するとかえって割高になるため注意が必要です。
また、「乗り鉄☆たびきっぷ」の販売・受け取り箇所はJR東海のエリア内に限定されるため、この経路だと乗車前にきっぷを受け取っておく、もしくは熱海駅で新幹線を一旦降りて購入するといった対応が必要になります。
東海道新幹線での大都市間移動を安く乗るためのものではなく、エリア内をたくさん乗って楽しむことを目的としたきっぷなので、これらの制約は仕方ないのかもしれません。
ただ、こうした制約を理解したうえで、使い方によってはエリア外との往来もお得になることがあります。私事ですが、5月に浜松で開催されるコンサートのチケットが当選したら、このきっぷを駆使して東京~浜松間の移動と岐阜エリアの乗り鉄を、新幹線から私鉄まで幅広く楽しんでこようと目論んでいます。
JR東日本の「週末パス」は6月で惜しくも終了しますが、JR東海の「乗り鉄☆たびきっぷ」はリニューアルを経てまだまだ続きそうな予感。旅の計画を練る際、自由度が高くなるのはやっぱりうれしいものです。
Writer: 和田 稔(鉄道ライター)
幼少期、祖父に連れられJR越後線を眺める日々を過ごし鉄道好きに。会社員を経て、現在はフリーの鉄道ライターとして活動中。 鉄道誌『J train』(イカロス出版)などに寄稿、機関車・貨物列車を主軸としつつ、信号設備や配線、運行形態などの意味合いも探究する。多数の本とNゲージで部屋が埋め尽くされている。
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