「ボロボロの車両」が“豪華列車”に生まれ変わる!改造元の車両を徹底的に修繕へ 運行開始時期は変更
苗穂工場の高い技術力が発揮されます。
観光列車「赤い星」「青い星」の運行開始時期が変更
JR北海道は2025年3月19日、新しい観光列車「赤い星」「青い星」の運行開始時期を変更すると発表しました。当初は2026年度に運行開始が予定されていましたが、改造元となるキハ143形気動車が想定以上に老朽化しており、補修に時間を要することが判明したとしています。なお、具体的な運行開始時期については、確定次第発表される予定です。

「赤い星」「青い星」は、JR北海道が「スタートレイン計画」として進めており、工業デザイナーの水戸岡鋭治氏がデザインを担当。普通列車として使用されてきたキハ143形4両を約18億円かけて大幅に改造します。
JR北海道によると、改造元となるキハ143形の車体は経年40年を超えており、通常の定期検査では取り外さない内装材の内側を確認したところ、想定以上の腐食・歪みが確認されたそうです。豪華で上質な観光列車とするため、通常の修繕より手をかけて車体を仕上げていくとしています。
「赤い星」編成(定員約100人)は、ラグジュアリークラスで、北海道開拓使のシンボル「赤星」をイメージ。個室、セミコンパートメント、ボックス席、ラウンジ、茶室、展望室など、多様なニーズに対応する座席が設定されます。
当初の予定では、2026年4月下旬から釧網本線の釧路~知床斜里間を運行し、7月下旬から11月上旬にかけて、旅行会社主催の貸し切り列車として北海道各地を走行。流氷シーズンの2027年1月下旬から3月上旬は、比較的長距離の札幌~旭川~網走間で運行されるはずでした。
「青い星」編成(定員約200人)は、プレミアムクラスで、ラベンダーや青い池をイメージした車両となる見込み。展望室、荷棚、大型荷物置場などが設置されます。
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