サーブ「わずか84日」驚愕の短期間で対ドローン用防空システムの開発に成功! 可能にした方法とは?

対ドローン用とはいえ、いくらなんでも早すぎるでしょ。

ドローンの種類を瞬時に判断し即対応

 スウェーデンの防衛企業サーブは2025年3月17日、移動式の対ドローンシステム「Loke」のテストが成功したと発表しました。

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ディフェンダーと思われるベース車両に載せられた射撃システム(画像:サーブ)

 スウェーデン国防物資管理局(FMV)によると、対無人機システムは発注からわずか84日間で作られたものとのことです。

 従来の防空システムは、主に大型の航空機やミサイルへの対処を目的に設計されてます。そのため、小型で低空飛行・自立飛行するドローンや自爆用無人機などを検知し無力化することが困難な場合が多くあります。

 今回の「Loke」は、ドローン探知用のレーダーと射撃用のリモート・ウエポン・システムを合わせたもののようです。動画では、それぞれまの車両に搭載し、2台一組で射撃を行う様子が収められています。

 コンパクトな防空レーダーのGiraffe 1Xを搭載し、ドローンの脅威をリアルタイムで識別・分類。そしてレーダーによる射撃支援を受けたリモート・ウエポン・システムが即座に撃墜を担当します。

 サーブによると、ドローン用の防空システムを新たに設計すると多くの時間と資金を要すため、既存の兵器やレーダーを流用し、短期間での開発に成功したとのことです。

【画像】意外と理にかなってる? これが急増防空システムに撃墜されたドローンです

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