「前がトロいせいで信号赤だ!」カリカリする自分は器が小さいのか? “ストレス貯めない運転法”専門家に聞く

自分の前をノロノロ走る車のせいで、車線変更のタイミングや信号通過のタイミングを逸してしまうなど、ストレスがたまる経験は誰しもがあるはず。じつは、そのストレスをためない方法があるといいます。専門家に話を聞いてきました。

モヤモヤ感を感じないためには「余裕・ゆとりを持った運転を」

 ただし、ここまでの島崎先生の話は、あくまでも前方の運転者に寄り添った見方。一方で、単にスマートフォンをいじりながら、あるいはボンヤリしながら運転するという怠惰な運転者がいることも事実です。こういった場合、とにかくモヤモヤが募るわけですが、その際の気の持ちように関してもポイントがあるようです。

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「運転中にモヤモヤする場面は必ずある」と事前に認識し、時間にも心にも余裕を持ってハンドルを握るべきです(画像:写真AC)。

「モヤモヤを感じないためには、時間的なゆとりが重要になってきます。たとえば出発前に時間に余裕を持った計画を立てることです。時間に余裕があれば、多少遅い車に出くわしてもイライラせずにすむのではないでしょうか。

 交通社会では、運転スタイルや技量に個人差があることは避けられません。重要なのは、そうした多様性を受け入れつつ、自身の安全で快適な運転を維持することです。焦りや苛立ちを感じることは自然な感情です。しかし、それが安全運転の妨げにならないよう、心にゆとりを持つことを心がけたいものです」(島崎先生)

 ここまでの島崎先生の話を受け、むしろ「モヤモヤする場面は必ずあるのだ」「モヤモヤを許容できるほどの時間にも心にも余裕を持って、ハンドルを握るべきなのだ」と筆者は解釈しました。遅いクルマに巻き込まれた際、こんな風に考えると、少しは気持ちに余裕ができるでしょうし、より安全な運転にも繋がるようにも思いました。

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Writer:

1971年、東京都生まれ。編集プロダクション・deco代表。バイク、クルマ、ガジェット、保護犬猫、グルメなど幅広いジャンルで複数のWEBメディアに寄稿中。また、台湾に関する著書、連載複数あり。好きな乗りものはスタイリッシュ系よりも、どこかちょっと足りないような、おもちゃのようなチープ感のあるもの。

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