米の次世代戦闘機「F-47」なぜいま発表? 「既存機じゃ中国に勝てない」が“表向きの理由”か 真の意図を読み取る

トランプ大統領が次世代戦闘機「F-47」の開発契約締結を発表。なぜ今、計画を具体にしたのでしょうか。直前には中国を念頭に置いた報告書も出されていますが、トランプ氏を急がせた“裏の理由”がありそうです。

超速で「部隊配備まで」こぎつける宣言

 トランプ大統領は自身の大統領任期中(2029年1月まで)に、F-47の製造と空軍への配備を行うと明言しています。

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アメリカ空軍のF-22「ラプター」。中国の防空システムへの能力不足が報告されている(画像:アメリカ空軍)

 4年弱で新戦闘機、それも世界初の第6世代戦闘機の製造と部隊配備にこぎつけるのは、極めて困難だと思われますが、アメリカ国防総省内の研究開発機関「DARPA」(アメリカ国防高等研究計画局)は、ボーイングの製造したF-47の技術実証機は2019年に初飛行しており、既に数百時間の飛行試験を行っていることを明らかにしています。

 技術実証機の飛行試験が順調に進んでいるのであれば、2029年1月までの製造と部隊配備の開始というトランプ大統領の主張も俄然、現実味を帯びてきます。しかし、そこまで技術的熟成の進んでいるF-47を、なぜこのタイミングで発表したのか――という疑問が生じてきます。

中国への対抗心バリバリ? いや、それだけじゃない

 アメリカ連邦議会はトランプ政権誕生後の2025年1月に、中国の防空・電子戦システムの進化は著しく、F-22では対抗が困難であるという趣旨の報告書を発表しています。

 F-47が多分に中国を意識しているのは確かだと思いますが、中国に見せつけることが主目的であるならば、たとえばアメリカの独立記念日(7月4日)のように、派手好きなトランプ大統領が好みそうな日にF-47の開発開始をぶち上げた方が、より効果的だったのではないかと筆者には思えます。その名称が“第47代”大統領である自身にちなむとしても、です。

 では何故、このタイミングでF-47の開発を発表したのか、その答えはトランプ大統領と共にF-47を発表した、ピート・ヘグセス国防長官の発言の中にあるのではないかと筆者は思います。

【そっくりやん】「F-47」と似ている10年前発表の機体イメージ(画像)

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