福井‐滋賀に「第3のルート」建設へ “峠越えの酷道”を解消する県境トンネルが新規事業化
国道365号「栃ノ木峠道路」が、新規事業化されました。
冬期通行止めも解消へ
国土交通省が、国道365号「栃ノ木峠道路」の新規事業化を決定しました。2025年度から、福井と滋賀をつなぐ新トンネルの事業が始まります。

福井と滋賀を結ぶ道路は、国道8号や北陸道もありますが、国道365号は、それらの東側で敦賀市街を経由せずに、福井県南越前町(今庄)と滋賀県長浜市(余呉町柳ケ瀬)を直接結んでいます。
ただ、栃ノ木峠を越える現道(国道265号)は幅が狭く、半径30m未満の急カーブが21か所も続き、さらに豪雪地帯のため冬は5か月にわたり通行止めとなる、いわゆる“酷道”区間となっています。
計画されている栃ノ木峠道路は、この“酷道”区間を約2.9kmのバイパスで結びます。途中、2542mのトンネルで峠を貫くことで、走りやすく自然災害や雪に強い道路とします。
栃ノ木峠道路の計画ルートは、地質が脆弱で技術的な課題が多く、難工事が想定されたため、2024年度、国が直轄による権限代行の実施を行うための調査を実施。
「トンネル掘削時に、想定外の箇所から断層破砕帯が出現することが想定される」「断層破砕帯をトンネルで通過することで天端切羽崩壊・支保工脚部沈下・突発湧水などが想定される」といった課題が報告されました。
しかし、その対応策も示され、「地山状況に応じた迅速な技術的判断や高度な技術力を活用することにより事業実施が可能となる」と結論付けられ、今回の事業化にこぎ着けた形です。
栃ノ木峠道路は、冬期通行止めの解消や、国道8号や北陸道とあわせた災害時の冗長性(リダンダンシー)確保などが目的とされていますが、北陸と近畿・中部方面を結ぶ新たな動脈としても期待されています。事業費は200億円、2025年度の予算は0.5億円。なお、着工や開通時期は未定です。
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