工事難航の「中部縦貫道」どうなる? 福井-岐阜の最終区間「大野油坂道路」開通見込み示されず “ウルトラC”発動か

国土交通省 福井河川国道事務所は2025年1月28日、第10回「中部縦貫自動車道事業費等監理会議」を開催。前回会議で2026年度の開通予定を白紙撤回せざるを得なくなった施工上の課題について、対応方針を話し合いました。

九頭竜湖の工事で相次ぎ課題が

 国土交通省 福井河川国道事務所は2025年1月28日、第10回「中部縦貫自動車道事業費等監理会議」を開催。前回会議で2026年度の開通予定を白紙撤回せざるを得なくなった施工上の課題について、対応方針を話し合いました。

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大野油坂道路で工事が難航している新子馬巣谷橋(画像:福井河川国道事務所)。

 中部縦貫道は現在、福井県と岐阜県にまたがる北陸道~東海北陸道区間(約73km)で最後の未開通部となっている「大野油坂道路」(九頭竜IC~油坂)15.5kmの建設が進められています。

 9月の会議で開通見込みを延期せざるを得なくなった主要因が、九頭竜湖畔に架ける新子馬巣谷橋(しんしばすだにばし、仮称)の施工課題です。山側からの想定外の土圧により橋脚を支えるケーソン基礎の沈下が進まないほか、「広範囲で地盤が動いている可能性も否定できない」とされ、地滑りの抑止が必要となりました。

 そこで対策が検討された結果、ケーソンの不沈については、すでに埋設済みのケーソンそのものの躯体をさらに伸ばすといいます。ケーソン端部が接する支持地盤を地下19.5mから、支持地盤として評価できる地下22mに変更するとのことです。ただし、「掘削中に実際の支持地盤で強度が確認できれば、GL-22.0m(地下22m)より浅い位置に支持地盤を変更して良い」ともされています。

 また、2024年12月末時点で約95%の掘削が完了した大谷トンネル(2853m)では新たに湧水が発生しており、全体で4か月程度、工程が遅れているそうです。

 なお、トンネルは全部で6本あり4本が貫通済み、1本が施工中(大谷トンネル)ですが、1本が未着手(新下半原トンネル、230m)です。しかし現地の大雪の影響により準備工事が遅れているといいます。

 このほかにも施工課題への対策が示されたものの、リスクを有する箇所もあることなどから、精査中の開通時期については、2024年度内をめどに発表する予定だということです。

【けっこうできてる!】中部縦貫道「福井-岐阜」最後の区間の状況(地図/画像)

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