狙われたロシア軍の「最凶戦車」 樹木に隠れようとしたところで奇襲を受ける 上空からは“丸見え”?

慎重な運用をしていたにも関わらず、撃破されてしまったようです。

前線後方の樹木に隠れようとした「TOS-1」が撃破される

 ウクライナ国防省は2025年4月1日、前線から25km離れた場所で、樹木に隠れたロシア軍の車両「TOS-1」を破壊したとする映像を公開しました。

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ロシア軍の「TOS-1」(画像:ロシア国防省)

「TOS-1」は、T-72戦車の車体に燃料気化爆薬(サーモバリック)弾頭ロケット弾の発射機を搭載した車両です。「TOS」とはロシア語で「重火力投射システム」を指し、凄まじい爆風と衝撃波、熱によって建物や人員などを面的に制圧する兵器です。

 サーモバリック弾頭は、固体の化合物を気化させ、粉塵と強燃ガスの混合気体を作り出す気体爆薬で、「TOS-1」の発射機は直径220mmのサーモバリック弾頭ロケット弾を最大24発搭載し、連射することもできます。

「TOS-1」は比較的少数の配備にとどまっており、民間OSINT(公開情報調査)サイト「オリックス」によると、ロシア軍はウクライナへの全面侵攻を開始して以降、この車両を31両失ったことが確認されています。

 今回、ロシア軍は樹木に隠蔽するなど、前線の後方でも慎重な運用をしていたにも関わらず、撃破されてしまったようです。

【画像】樹木に隠れようとした「TOS-1」が撃破される瞬間

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