「マジのお墓が滑走路の下に埋め込まれた空港」なぜ? 全貌も確かに異質だ…しかも2つ!

敷地内、滑走路の下に2つの墓が埋め込まれている珍しい民間空港がアメリカにあります。なぜこのようなことになったのでしょうか。

100以上あった墓…なぜ4つだけ残った?

 そこで白羽の矢が立ったのが、ドッドソン家が1800年代から所有している農場でした。この土地のなかには、一族の私有墓地が含まれていました。

 軍は土地を所有していたドッドソン家と合意を交わすことになりましたが、その合意の内容には用地内にあるおよそ100の墓地は移転すること、そして先祖が眠る4つの基だけは移動しないという条件が付けられました。

 第二次大戦後、飛行場は空軍基地から国際空港へと変わりましたが、ドッドソン家との合意はその後も尊重され、4つの墓は今でも空港の敷地内にあり、うち2つが滑走路の舗装の中に埋め込まれるように存在しているのは先述のとおりです。なお、同空港には2本の滑走路があるものの、地下にお墓がある滑走路は「空港で最も利用されている」と公式サイト上で紹介されています。

 現実的にこれらのお墓をお参りすることは難しいと思われますが、サバンナ空港を離着陸する航空機は、今でもドッドソン家のご先祖様に見守られながら運航されているのではないでしょうか。

【写真】マジだ…これが「空港の滑走路にあるお墓」驚愕の全貌です

Writer:

航空評論家、各国の航空行政、航空機研究が専門。日本オーナーパイロット協会(AOPA-JAPAN)元理事

最新記事

コメント