「マジのお墓が滑走路の下に埋め込まれた空港」なぜ? 全貌も確かに異質だ…しかも2つ!
敷地内、滑走路の下に2つの墓が埋め込まれている珍しい民間空港がアメリカにあります。なぜこのようなことになったのでしょうか。
2つの墓の上に滑走路
ニュースなどで取り上げられることもありますが、アメリカ海兵隊普天間基地には飛行場のなかにお墓があり、墓参のためにお墓を持つ住民たちは年に一度基地への立ち入りが許可されています。実は普天間基地のように、敷地内にお墓がある民間空港がアメリカにあります。なんとそのうちの2つは、滑走路に埋め込まれているのです。なぜこのようなことになったのでしょうか。

この滑走路にお墓が埋め込まれた空港は、ジョージア州のサバンナ市にあるサバンナ・ヒルトンヘッド国際空港です。ここには、滑走路に埋め込まれた2つ以外にも、複数の墓が空港内に存在しています。その位置は衛星画像にもくっきりと映っていて確認することができます。
なぜこのようなことになったのかは、この空港の歴史を振り返ることで判明します。話は第二次世界大戦中の1942年にまでさかのぼります。
当時のアメリカ陸軍省は軍備拡張のためにサバンナ市に飛行場を建設することになりました。その用地を確保するため、軍とサバンナ市は広さ1100エーカーの土地の賃借契約を結びました。
しかしその後、軍はこの飛行場を爆撃機の乗員養成に使用することになり、当初の計画よりも大きな飛行場を建設することになりました。そこで、新たな用地を取得する必要があったのです。
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