東急「新空港線」ダイヤや車両どうなる? “池上線との接続線”も一緒に整備するワケは 実現へ一歩前進
「多摩川線と池上線の接続線」も一緒に整備することが判明しました。
東急電鉄「東横線乗り入れ用の車両を新造」
東急電鉄は2025年4月4日、東急多摩川線の矢口渡駅(東京都大田区)付近から京急線の京急蒲田駅付近までをつなぐ「新空港線」計画について、国土交通省から整備に向けた営業構想の認定を受けたと発表しました。事業では、あわせて蒲田駅付近における東急多摩川線と池上線の接続線の整備や、車両留置施設の整備、多摩川駅・下丸子駅のホーム延伸などを想定していることも明らかになりました。

新空港線は新宿、渋谷、池袋や東京都北西部、埼玉県南西部から羽田空港アクセスの向上を図る鉄道新線です。東急多摩川線の蒲田駅と京急蒲田駅を直結することから、「蒲蒲線」とも呼ばれてきた構想です。
2022年10月には事業化に向け、整備主体となる第三セクター「羽田エアポートライン」が大田区と東急電鉄によって設立。2025年1月には、東急電鉄が営業構想の認定申請を国土交通省へ行いました。
開業後、東急多摩川線の蒲田駅は地下化され、東京メトロ副都心線や東急東横線方面から直通電車が走る見込みです。副都心線は東武東上線や西武池袋線と相互直通運転を行っているため、それらの沿線から羽田空港までのアクセスも向上します。
東急電鉄は整備効果の例として、自由が丘~京急蒲田付近間の所要時間は約15分(現行は約37分)、中目黒~京急蒲田付近間が約23分(同約36分)になるとしています。朝最混雑時間帯は毎時20本程度、その他の時間帯は毎時10本程度の運行が想定されています。
そのうち、何本が東横線へ直通するかは現時点では未定で、今後検討していくそうです。多摩川線内のみを走る列車も残ります。運賃は現在の運賃体系を基本とし、連絡線区間については加算運賃を設定する想定。整備に要する期間は、2025年10月から2042年3月まで(残工事を含む)です。
羽田エアポートラインは速達性向上事業の実施に当たり、「蒲田駅付近における東急多摩川線と池上線の接続線の整備」「車両留置施設の整備」「多摩川駅・下丸子駅のホーム延伸」「鉄道電気施設の整備」もあわせて必要としています。
東急電鉄は「新空港線の整備に伴い、東横線乗り入れ用の車両を新造します」(広報・マーケティング部)としたうえで、「車両数が増えるため、留置施設を整備する必要があります。どこに整備するかは今後検討していきます」と話します。
蒲田駅付近における東急多摩川線と池上線の接続線については「多摩川線内を運行する車両は、池上線の車庫(雪が谷検車区)を使用するため、車両が両線を行き来できるようにするために整備するものです」(同)と説明します。池上線から新空港線へ直通する列車が走るというわけではなく、車両運用の都合で整備される接続線となります。
新空港線の開業後、多摩川線は蒲田駅では全列車が地下ホーム(新ホーム)発着となり、現在の地上ホームは、池上線のみが使用することになる予定です。余裕ができる地上ホームを、どのように活用していくかは今後検討するとしています。
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