「嘘です!」イギリス3隻目の空母建造報道 ロシアメディアが騙される「よく読めばわかる」ネタの数々
機番まで確認できる。
アホみたいな建造予算を真に受けてしまった露メディア
イギリスの国防関係のニュースを扱うメディア「イギリス国防ジャーナル」が2025年4月1日、3隻目の空母「プリンス・アンドリュー」を新たに建造すると報じました。もちろん、これはエイプリルフールのウソ記事でしたわけですが、この情報をロシアのニュース専門局であるRT(旧ロシア・トゥデイ)が本当のニュースと勘違いしてしまったようです。

この件に関して、イギリスのメディアは一斉に「ロシアの国営メディアが騙された」と報じました。
イギリス国防ジャーナルのウソ記事は、最後まで読まないとエイプリルフール用であるとの表記はありませんが、それ以外にも、実はある程度軍事の知識がある人が確認すれば明らかにおかしいと分かる情報が散りばめられています。
例えば記事では、全長は480mで6基のカタパルトを搭載し、近代改修した「ハリアー」やユーロファイター「タイフーン」を使うとしています。「ハリアー」はともかく、「タイフーン」に関しては艦載機としての能力がありません。
さらに全長480mは、現在運用されているクイーン・エリザベス級航空母艦よりもかなり大きく、そもそも6基もカタパルトがあることが明らかにおかしいです。
また、建造費用が9876億ポンド(約190兆円)という国家予算クラスの資金で、イギリスの国防予算の20倍に当たります。
それらの怪しい情報に加え「速度と士気を高めるために船体に高速航行用のストライプをペイントする」「計画室や状況ボード用のクレヨンを拡充する」など、もはやミリタリーに詳しくなくても分かりそうなウソも盛り込まれていました。
これらの明らかにおかしい箇所に気づかずRTがイギリスに新型空母の建造計画があるかのように報じてしまったため、その辺りを「やらかし」たと複数のメディアが揶揄しています。
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