「新コストコ」はなぜ“南アルプスIC”に? カギを握る「新山梨環状道路」のいま 将来は「100km先のアウトレット」直結!?
山梨県の南アルプス市に「コストコ 南アルプス倉庫店」がオープンしました。ここから甲府方面に通じる「新山梨環状道路」の計画をひもとくと、コストコの立地のスゴさが見えてきます。
100km先のアウトレットまでつながる!?
新山梨環状道路は中部横断道と合わせて、文字通り甲府市近郊の環状線を形成する計画ですが、そのうち南アルプスICから始まる南部区間、続く東部区間、北部区間の一部は、「関東方面と直結する高規格道路」と一体となる区間でもあります。

新山梨環状道路はさらに北へ延伸し、桜井JCTで埼玉県へ通じている国道140号のバイパス「西関東連絡道路」と接続する計画です。
国道140号で埼玉県境の「雁坂トンネル有料道路」を抜けた先では、秩父市内の難所を貫く「大滝トンネル」(建設中)、さらに開通済みの「皆野秩父バイパス」「皆野寄居バイパス」などが、西関東連絡道路の一部として整備されています。秩父の主要道であり、関越道の花園IC(深谷市)に通じる国道140号の高規格版といえます。
その花園ICの近くには、2022年に「ふかや花園プレミアム・アウトレット」が開業しています。山梨のコストコと埼玉のアウトレット、約100km離れた2大商業施設が秩父山地を貫いて直結するという壮大な計画です。
西関東連絡道路は北関東道とつながれば、“圏央道のさらに外側の環状道路”ともなり、さらに南アルプスICで中部横断道とつながることで、静岡方面にも通じます。将来的に、山梨のみならず関東・長野・静岡の交通が一挙に集まるポイント、それがコストコ南アルプス倉庫店の立地です。
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