「要対策」踏切1479か所の「カルテ」を国交省が公表

国土交通省が1479か所を「緊急に対策の検討が必要な踏切」として抽出。さらに鉄道事業者と道路管理者がこれらの踏切について「カルテ」を作成し、現状を可視化しました。

「開かずの踏切」の約7割が関東に

 国土交通省は2016年6月17日(金)、全国1479か所の踏切を「緊急に対策の検討が必要な踏切」として抽出。さらに新たな試みとして、これら踏切の現状を可視化した「踏切安全通行カルテ」を、鉄道事業者と道路管理者が作成したと発表しました。

 2007(平成19)年4月に国土交通省は、全国1960か所の踏切を「緊急に対策の検討が必要な踏切」としてすでに抽出していましたが、その後の対策の反映や、通学路踏切の追加などを踏まえ、リストを更新したものです。

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全国1479か所が「緊急に対策の検討が必要な踏切」に指定された(2008年3月、恵 知仁撮影。写真はイメージです)。

 今回、「緊急に対策の検討が必要な踏切」として抽出された1479か所の内訳は次のとおりです(重複指定あり)。

・開かずの踏切(ピーク時1時間あたりの遮断時間が40分以上):532か所
・自動車ボトルネック踏切:408か所
・歩行者ボトルネック踏切:599か所
・歩道が狭隘な踏切:164か所
・通学路要対策踏切:159か所
・事故多発踏切(直近5年以内に2回以上の事故が発生):83か所

 ちなみに「開かずの踏切」532か所うち、およそ7割に相当する371か所が、関東地方整備局および関東運輸局管内の1都7県(茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川、山梨)に存在しています。

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