「コードシェア」とどう違う? ANAとシンガポール航空が“共同事業”開始へ…旅客へのメリットが凄すぎる!

ANAとシンガポール航空が2025年4月、ジョイントベンチャー(共同事業)契約を締結しました。これまでも2社は日本とシンガポール間の航空路線で「共同運航」を展開してきましたが、今回の共同事業契約は、これとどのような違いがあるのでしょうか。

首都圏在住以外の人にも朗報

 ANA(全日空)とシンガポール航空が2025年4月、ジョイントベンチャー(共同事業)契約を締結しました。これまでも2社は、日本とシンガポール間の航空路線で「共同運航(コードシェア)」を展開してきましたが、今回の共同事業契約は、これとどのような違いがあるのでしょうか。

Large 20250421 01

拡大画像

左がANAの井上慎一社長。右がシンガポール航空のゴー・チュン・ポンCEO(乗りものニュース編集部撮影)。

 日本とシンガポールを結ぶ路線は、ANAが1日3便、シンガポール航空が1日10便を運航してきました。今回の共同事業の開始でANAユーザーは、これらのシンガポール航空便にANA便扱いで乗ることができます。また、ANAがシンガポール線を飛ばしていない成田・羽田線以外もANA扱いでシンガポール航空に乗れ、首都圏発着便のダイヤも大きく充実が図られるというわけです。

 マイル積算率はシンガポール航空便に乗ってもANAと同じ水準となるほか、運賃も2社共通の「JV運賃」が策定されるとのこと。ANAによると、例えばこれまで往路ANA、復路シンガポール航空便運航のANA共同運航便エコノミークラスを利用した場合、最安値でおよそ往復30万円だったのに対し、JV運賃設定後は「同じ会社扱い」となるため、同12万円まで運賃が抑えられるとのことです。

 ANAの井上慎一社長は「このジョイントベンチャーは、ANAとシンガポール航空双方が掲げる中長期の目標達成に不可欠なものであると同時に、世界一のサービスを、より多くのお客様に体感していただくための大きな一歩です」とし、「ANAとシンガポール航空のケミストリーで新しい価値を生み出していくのが狙いです」と話します。

 なお、JV運賃は9月以降搭乗分を対象とし、5月から発売予定です。今後両社は、日本、シンガポール以外のジョイントベンチャー対象国(オーストラリア、インド、インドネシア、マレーシア)についても順次ATI認可を申請する予定です。

【画像】ANA便で乗れたらアツすぎ…シンガポール航空の「激ヤバ最上級クラス」

最新記事

コメント