不思議な感覚? 雪国に欠かせないラッセル車、その運転を体験 会津鉄道

ロータリー車の操作も体験可 気をつかう排雪口

 この体験プログラムでは、会津鉄道が所有するもうひとつの除雪車であるロータリー車も、難しいため運転はできませんが、排雪口の操作などが可能です。

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雪をかき込み、遠くにとばして除雪するロータリー車。前面中央の上部にあるのが排雪口(2016年6月、青山陽市郎撮影)。

 運転台で排雪口のレバーを操作すると、それが左右に動きます。実際の除雪では、民家の敷地などに雪を飛ばすことがないよう、沿線に何があるかを暗記したうえで排雪口を操作。適切な場所に雪を飛ばすそうです。

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ロータリー車の運転台(2016年6月、青山陽市郎撮影)。

 雪国を走る鉄道にとって、除雪の費用は大きな負担です。夜に除雪を行っても、翌朝にはホームと線路の境界線が分からなくなるほど積もってしまい、早朝に急遽、ラッセル車やロータリー車を走らせることもあるといいます。

 ヴァル研究所は、そんな会津鉄道を含む地方鉄道各社などを応援するため、地域の特産品などを販売するウェブサイト「駅すぱモール」を2016年6月29日(水)にオープン。そこでしか買えない商品の第1号として、この「会津鉄道のラッセル車運転体験」を販売します。

 このプログラムは2016年7月から10月までの土曜日に、毎月1回実施。代金は1万800円で、会津鉄道特製のお弁当もセットになっています。体験が行われる会津田島駅へは、東武鉄道の浅草駅から直通列車を利用してアクセスすることも可能です。

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会津鉄道ではディーゼルカーの運転体験も実施。「駅すぱモール」からも購入できる(2016年6月、青山陽市郎撮影)。

 また会津鉄道ではこのほか、普通列車などに使用されるディーゼルカーの運転体験や、線路の枕木交換を体験できるプログラムも実施。いずれも「駅すぱモール」から購入できます。会津鉄道とヴァル研究所は、今後も新しい企画を行っていくそうです。

【了】

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