不思議な感覚? 雪国に欠かせないラッセル車、その運転を体験 会津鉄道

「電車でGO!」とは全然違うブレーキ 宙に浮く車輪

 私(青山陽市郎:乗りものニュース編集部)は列車に乗るとき、運転席のすぐ後ろに立って前方の景色を楽しむ「かぶりつき」をよくします。しかし今回、ラッセル車の運転席に座って自分の手で加速させたとき眼下に見えた、次第に“速くなっていく”線路。まったく新しい体験でした。

 このラッセル車の最高速度は約60km/hとのこと。しかし構内は15km/h制限なので、加速を止めるためレバーを「N」へ。15km/hというと少し遅いように思えますが、実際に運転してみるとなかなかのスピードです。

Large 160622 aizu 04
意外と速く感じる運転席からの15km/h(2016年6月、青山陽市郎撮影)。

 停止ラインが近づいてきたら、今度はブレーキをセット。運転シミュレーションゲーム『電車でGO!』シリーズや、自動車の運転において、ブレーキは操作するとすぐ反応しますが、このラッセル車のブレーキは少し時間が必要なためタイミングが難しく、ちょっと不思議な運転感覚でした。

 止まったあとは、車両の回転が行われます。このラッセル車は片方向への除雪しかできないため、車両の向きを変えられる装置が搭載されているのです。

Large 160622 aizu 05
車体から軸足が登場して、車輪が浮き上がったラッセル車(2016年6月、青山陽市郎撮影)。

 スイッチを入れると、車体から軸足が登場。車輪がレールから離れるので、その状態で軸足を中心に回転する仕組みです。この体験プログラムでは構内スペースの関係で向きを完全に変えることはできませんが、20度ほど回転しました。旧型では人力で車体を押し、回転させていたそうですが、現在の車両は自動になったため、だいぶ楽になったそうです。

 そして再び参加者が自ら運転し、ラッセル車を元の位置へ戻します。

最新記事

コメント

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。

1件のコメント

  1. 125度