高速降りるとすぐ湖畔 市街地スルーも実現 中央道「諏訪湖スマートIC」が7月開通
中央道の諏訪湖スマートICが、2025年7月に開通します。
諏訪湖SAに接続
諏訪市・岡谷市(長野県)とNEXCO中日本八王子支社は2025年4月24日、中央道の諏訪湖スマートICの開通が、7月27日15時に決まったと発表しました。

諏訪湖スマートICは、中央道の諏訪IC(諏訪市)から北へ6.0km、長野道の岡谷IC(岡谷市)から南へ7.8kmの位置にある諏訪湖SAに併設されます。一般道は、市道を介して県道50号諏訪辰野線のバイパスに接続します。
ETC車載器を搭載した全車種(車長12m以下)が、24時間利用できる形で整備されます。
諏訪湖東側の国道20号に対して中央道は対岸を通るため、スマートICの整備により諏訪湖西岸側の利便性が向上。
諏訪湖までの所要時間は、従来の諏訪ICから12分、岡谷ICから20分ですが、新設の諏訪湖スマートICからだとわずか3分です。
中央道から上諏訪温泉までの所要時間は、名古屋方面は約11分、東京方面は約3分の短縮を見込んでいます。名古屋方面から諏訪市中心部へも8分ほど短縮される見込みです。
年間およそ400万人が訪れる諏訪湖へのアクセスルートが増え、混雑を回避しながら観光スポットに向かえるようになります。
また、諏訪地域の産業は精密工業を中心に発展してきましたが、スマートICの開設により市中心部の混雑や住宅地を避けた輸送ルートが誕生し、企業活動の活性化や産業の発展に寄与するといいます。
諏訪湖スマートICの開通は、以前は「2024年3月」でしたが、当初想定していない脆弱な地質が確認されて対策工事を追加することになり、「2025年夏頃」に繰り下がっていました。
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ちなみにスマートICが接続する諏訪湖SAでは、「ハイウェイ温泉諏訪湖」の営業終了が発表されています。
同施設は1992年にオープン。湖を望みながら温泉に入れるという、全国でも珍しい高速道路SA内の日帰り温泉施設ですが、老朽化や利用減少により営業を終えるといいます。下り線は2025年10月頃、上り線は2026年1月頃に閉まる予定です。
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