「大韓航空のでんでん太鼓」消えたぞ!なぜ? 「韓国の巨大ライバル社」との最強タッグ展開後の戦略…幹部が語る方針とは
お馴染みの赤、青、白からシンプルなデザインに!
シンボルが複数色から単色へと大きな変更
大韓航空は2025年4月24日、都内で新CI(コーポレートアイデンティティ:企業ロゴ)の公開や今後の日本市場での展開についての発表を行いました。

新CIになったことにより、同社のシンボルで、国内のSNSを中心に「でんでん太鼓」と呼ばれることもあった「赤、青、白の陰陽マーク」を41年ぶりに変更し、色は濃い青色の「大韓航空ダークブルー」の単色を使用した現代的でシンプルなデザインに変えました。また、航空会社名を示すロゴタイプの「KOREAN AIR」に関しても、フォントが筆で書いた文字を意識したデザインに変更されたほか、機体には「KOREAN AIR」から「AIR」を除いた「KOREAN」が大きな文字で記されます。
こうした変更は、アシアナ航空との統合を見据え、ブランド価値の更なる向上のために考案されたもので、同社の李碩雨(イ・ソグ)日本地域本部長は「新CIには2社の統合の意味が含まれています。われわれが大切にしてきた安全、顧客に対する満足度。ふたつの価値を強化し、よりダイナミックに飛躍して行きたい」と話しました。
大韓航空が運航している旅客機といえば、スカイブルーの色が印象的ですが、こちらの機体色に関しても若干の変更が加えられています。元の色を活かしつつもパールが入ったメタリックブルーになっており、映像や写真以上に、肉眼でみたときに鮮やかに感じるカラーとのことです。
また大韓航空は4月18日より、毎日運航のチャーター便という形態でソウル・仁川~神戸線へ就航。日本での就航地を15都市に増やしましたが、金載善(キム・ジェソン)日本地域本部旅客チーム長は「北の北海道から、南の沖縄まで日本の様々な地域をつなぐと共に、日本の様々な地域の魅力を発信していく橋渡しをしていきます」と話し、「これからも利便性向上のために、新機体の採用も続けていきます」と機体の更新などについても言及しました。
アシアナ航空は大韓航空と合併し、2026年までに大韓航空の「KOREAN AIR」ブランドに統一されます。既に人員整理などは行わないことは報じられていますが、李日本地域本部長は「全てのルールを合わせていかなければならないので、いま調整を行っています」とまだ細かいルール作りの最中だと明かします。
なお、日本地域本部旅客チーム次長の坂田哲彦さんによると、長らく同社の象徴であった赤、青、白の陰陽マークを大きく変更することについては当初「馴れない」という意見もあったそうですが、「(合併して)新しい会社になるということで、このデザインはいいのでは、という声も当初からあった」とのことです。
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