名神に直結! 渋滞国道と高速ICを大改造 2026年度に「野洲栗東バイパス」部分開通へ

国道8号野洲栗東バイパスが、2026年度に部分開通します。

1.9kmが先行開通

 国土交通省近畿地方整備局滋賀国道事務所は2025年4月23日、国道8号野洲栗東バイパスの南側区間が、2026年度に開通すると発表しました。

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国道8号野洲栗東バイパスの工事現況。2025年3月、大橋地区付近(画像:国土交通省近畿地方整備局滋賀国道事務所)

 野洲栗東バイパスは、滋賀県の野洲市小篠原~栗東市手原を結ぶ延長4.7kmの道路です。慢性的に渋滞している御上神社前~宅屋交差点をはじめ、野洲・栗東両市内を、4車線の高架橋主体で北西側にバイパスします。

 1982(昭和57)年に事業化し、2016年に工事着手。道路は4車線で、設計速度は80km/hです。終点では、名神高速の栗東ICに直結します。

 近畿地方整備局は、バイパス整備により、野洲市役所から栗東ICまでの所要時間は現道の約20分から、バイパス開通後は約7分まで縮まると試算しています。

 開通予定は当初「2025年秋」とされてきましたが、予定地の土壌にアスベストが含まれていることが判明。アスベストの処分量が増加したことを受け、開通予定はいったん白紙になっていました。

 今回は、4.7kmのうち南側・栗東市の出庭~手原間1.9kmに限り、いち早く2026年度に暫定2車線で部分開通する予定といいます。県道11号守山栗東線と、名神高速の栗東IC(第二)を結ぶ区間です。

 現在は、バイパス建設に伴い国道8号から栗東ICに直接アクセスはできませんが、2026年度に部分開通すると、野洲栗東バイパスからICへのアクセスが復活します。

 滋賀国道事務所によると、野洲川を渡る残りの小篠原~出庭間2.8kmは、アスベストの処理が全面調査から撤去まで3年程度かかって概ね終わったものの、関係機関と引き続き調整する必要があり、工程の精査を継続するとしています。

【名神直結】「野洲栗東バイパス」の計画ルート(地図)

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