「広島駅ほぼ直結高速」トンネルついに掘進完了! 事業開始から25年 開通への大きな節目に
広島高速道路公社は2025年4月30日、建設中の「高速5号線」シールドトンネル工事について、シールドマシンによる掘進が同日完了したと発表しました。
「広島駅ほぼ直結高速」ついにトンネル掘進完了!

広島高速道路公社は2025年4月30日、建設中の「高速5号線」シールドトンネル工事について、シールドマシンによる掘進が同日完了したと発表しました。今後、シールドマシン前面の盛土を撤去したあとに貫通となるといいます。
広島高速5号線は、広島駅北口と広島高速1号線・2号線を直結する新線です。駅北側の山を貫くトンネルと、芸備線や新幹線車両基地をまたぐ高架区間で構成される4kmの自動車専用道です。暫定2車線で整備されています。
このうちシールドマシンで掘り抜かれる「二葉山トンネル」約1.4kmの掘進が完了しました。このトンネルでは住宅街にあたる牛田地区の直下を通り、2021年の牛田地区での掘進開始後、地表面の変異を受けて約半年間、掘進を中断させるなどしていましたが、2024年5月に牛田地区を通過。その後も掘進を進め、所定の位置までマシンが到達しました。
5号線の事業自体は2000(平成12)年に着手し、これまで何度も事業期間が延伸してきました。高架部などはほぼ完成しています。現在の開通見込みは2028年の予定ですが、二葉山トンネルの掘進完了を受け、工程を精査し改めて開通見込みを示すとも報じられています。
この5号線が完成すれば、駅から1号線経由で山陽道までのアクセスが飛躍的に向上します。また、市街方面へ延びる既存の2号線にも接続することで、呉や東広島方面などの高規格道路にも通じます。ルートの選択肢が増えることによる交通の分散、それに伴う一般道の広域的な渋滞緩和なども期待されています。
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