「戦車いっぱいあるじゃん!?」モスクワで対独勝利80周年式典を実施 実戦投入間もない新車両の姿も
去年は寂しい戦車の数だったが?
かなりの数の戦車や装甲車が式典に登場
ロシアの首都であるモスクワの赤の広場で2025年5月9日、大祖国戦争(第二次世界大戦の独ソ戦のロシアでの呼称)勝利から80周年を記念したパレードが行われました。

今回は、80周年ということで、中国の習近平国家主席をはじめ、ブラジルのルーラ大統領、ベネズエラのマドゥーロ大統領、さらに北朝鮮の高官も迎え、旧ソビエト連邦の国々などあわせて20か国以上の首脳が出席して実施されました。
戦車の行進に関しては、去年の2024年のパレードでは、冒頭に保存車両のT-34-85を1両出しただけで、最新型と言われるT-14はもちろん、現用の戦車は一切出ない寂しいものでした。しかし今回は、T-74-85やSU-100自走砲など大戦中の車両はもちろん、T-72、T-80、T-90などの各主力戦車の現用モデルが多数登場しました。
ほかにも、BMP-3歩兵戦闘車、2S19「ムスタ-S」152mm自走りゅう弾砲、2022年2月の特別軍事作戦(ウクライナ侵攻のロシアでの呼称)以降に配備された車両としては2S43「マルバ」152mm自走りゅう弾砲が登場しました。
ミサイル関係も豊富でS-400対空ミサイルシステムや9K720「イスカンデル」短距離弾道ミサイル(SRBM)、RS-24「ヤルス」大陸間弾道ミサイル(ISBM)などを積んだ車両が登場しました。
2024年のパレードでは、戦闘により各種装甲戦闘車両を大量に損耗しているために、車両が少なかったと指摘する声もありましたが、今回の戦車を始めとした各種の車両の登場に、ネットでは「戦車まだ沢山ある」といった声もあり、「戦時中にも関わらず、各国首脳を招いて、こんなに盛大なパレードを実施できる。ウクライナが勝つとはとても思えない」といったSNSのコメントもありました。
※一部修正しました(5月10日11時45分)。
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