駅ホームのベンチがリニューアル 3種類を使い分け席数35%増 東京メトロ
東京メトロが2016年6月までに、140駅でホームのベンチをリニューアルしました。設置場所の条件にあわせて3種類のベンチを導入。席数は全体で35%増えました。
仕様がバラバラのベンチを3種類に
東京メトロは2016年7月14日(木)、改装工事中などの駅を除く140駅において、今年6月までにホームのベンチをリニューアルしたと発表しました。
従来のベンチは駅の内装デザインにあわせたものや既製品を用いたものなどが混在し、形状や素材、寸法(座面の高さなど)がバラバラでした。駅ごとに違う仕様であることから、故障時の修理に時間がかかることもあったといいます。また、高齢化によりベンチを必要とする利用者が増えたことや、直通運転の増加により列車待ちをする人が増えたという背景もありました。
そこで東京メトロの駅では今回、設置場所の条件にあわせて3種類の新しいベンチが導入されました。座面や背面はクッション素材のものを使用。「スタンダードタイプ」は立ち上がりやすいよう縦型の手すりが備えられています。座席と座席のあいだには荷物置き場の台を用意。この台には傘や杖立て用のホルダーも設けられました。
ベンチはこの「スタンダードタイプ」のほか、荷物置き場などを省き狭い場所にも対応した「コンパクトタイプ」や、混雑するホームや幅の狭いホームにも設置できるよう奥行きを縮小した「スリムタイプ(ひといきベンチ)」も用意され、設置場所の条件にあわせてベンチの更新や増設、再配置などが行われました。その結果、合計席数は当初の4379席から35%増の5918席になったといいます。
東京メトロは、利用者の声を聞き、これからもより快適な環境を提供できるように取り組んでいくとしています。
【了】
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