実は苦節40年!? 超人気バイク「レブル」のスゴさとは? 「アメリカンもどきホンダ」からの“大逆転劇”
ホンダのバイクの中でも販売台数トップに君臨するレブル250。そのルーツとなる初代レブルが発売されたのは1985年のことです。それ以前は「アメリカン風モデルの完成度が低い」と揶揄されてきたホンダのバイク、それを挽回したのがレブルなのです。
アメリカで教習車に採用も… 本気出したホンダのアメリカン・バイク
近年、ホンダのバイクの中でも販売台数トップにランクするレブル250。ヒット中の最新モデルはスパルタンかつローファットな進化系アメリカンな印象ですが、その歴史は古く、1985(昭和60)年発売の初代レブルがルーツです。

それ以前は、「ホンダのアメリカン風モデルは完成度が低い」と揶揄されることがありました。初代レブルは、その酷評を挽回するために開発されたという経緯があり、結果的にアメリカでも絶大な支持を得た隠れた伝説のモデルでもあったのです。
初代レブル登場以前にも、ホンダによる「アメリカン風」モデルは複数存在しました。しかし、いずれも従来のロードスポーツタイプのバイクへ無理にチョッパー気味のハンドルをつけたり、ライドポジションをリア寄りにしたものに過ぎず、いわゆるアメリカンモデルの本格開発には至っていませんでした。
そんな中で、登場したレブルだったわけですが、特徴的なのは本格的なアメリカンを目指したそのデザインです。作り下ろしたフレーム、突き出したフロントフォーク、ティアドロップタンク、ボブテールなど、それまでのホンダの「アメリカン風」バイクとは雲泥の差とも言えるアメリカンテイストな1台でした。
この初代レブルも前述のような「ホンダのアメリカン風モデルは完成度が低い」といった先入観からか、当初は「単にシートが低いだけだ」といった酷評もあったようですが、徐々に完成度の高さが認められ、1980年代後半にはレブル250がヒットします。これをきっかけに、各社も同排気量のアメリカンモデルを続々リリースするに至りました。
また、アメリカに輸出されて以降は、教習車としても採用された経緯があります。つまりは「アメリカンを真似た日本のバイクが、アメリカ人の練習用スタンダードバイクとして認められた」という輝かしい功績を得たモデルだったというわけです。
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