「弾丸みたいな形状の型破りデザインの飛行機」なぜ? 客室も「普通の飛行機にあるものがない!」 …マジで飛んだ「異色設計」を踏襲

アメリカの新興航空機メーカー、オットー・アビエーションが2025年5月、新型機「Phantom 3500」のビデオを公式サイトで公開しました。

燃費&低騒音が特徴

 アメリカの新興航空機メーカー、オットー・アビエーションが2025年5月、新型機「Phantom 3500」のビデオを公式サイトで公開しました。同社は「弾丸型」の胴体を持つ飛行機の開発を進めており、先代モデルである「セレラ」シリーズは実際に空を飛んだことも。「Phantom 3500」でも、この基本設計が多く引き継がれています。

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Phantom 3500(画像:オットー・アビエーション)。

 Phantom 3500は、巡航高度5万1000フィート(約1万5000m)、航続距離最大3500海里(約6500km)のスペックを有す、双発ビジネスジェットです。特徴は同クラスの機体と比較して最大80%の燃料消費量削減、ならびに二酸化炭素排出量の大幅削減で、さらに3500フィート(約1067m)の滑走路から発着できることを強みとし、「弾丸型」の胴体設計も、その特徴を実現するために採用されたものです。また、空気抵抗の徹底的な削減のため、客室窓がないことも特徴で、窓の代わりに壁が高解像度デジタルディスプレイとなっていることが特徴です。

 一方、「セレラ」はプロペラが胴体最後部についたプッシャー式のエンジンが採用されていましたが、Phantom 3500ではジェットエンジンが胴体後部に設置されるデザインに。尾翼を中心に、翼の設計なども大きく見直されています。一方で、弾丸型の胴体はPhantom 3500も似たようなデザインとなっています。

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