尾道駅建替へ 明治期初代駅舎の特徴を踏襲、眺望デッキも設置 JR西日本
JR西日本が尾道駅の駅舎を建て替えると発表。明治時代の初代駅舎で特徴的だった「瓦屋根」や「深い軒」といった形態などが踏襲されます。
2階眺望デッキから尾道水道を
JR西日本は2016年7月20日(水)、山陽本線・尾道駅(広島県尾道市)の駅舎を建て替えると発表しました。
JR西日本によると、尾道は古くからの観光名所であるとともに、近年では「サイクリストの聖地」とも称されているという「瀬戸内しまなみ海道」(西瀬戸自動車道、尾道市~愛媛県今治市)の本州側の出発地であることなどから、新しいまちづくりが進んでいるとのこと。
新しい駅舎は瀬戸内エリアを周遊する人の新たな拠点として、また地域の魅力を発信する場や地域の人々の交流、賑わいの場として利用してもらうことを目指すとしており、外観は、明治時代の初代駅舎(1891年当時)で特徴的だったという「瓦屋根」や「深い軒」などの形態や色彩を踏襲するといいます。
建物は鉄骨造りで地上2階建てです。1階コンコースは、瀬戸内地域の晴天が多い気候の特性をいかし、ガラス屋根と吹き抜けを介して自然光を採り入れる構造が採用されています。2階南側には眺望デッキが設置され、そこから尾道水道が楽しめる空間が用意されます。
駅舎建て替えの総工事費はおよそ17億円。開業時期は2018年夏ごろの予定です。
【了】
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